4つの研究力
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いち早く研究に取り組み
「小麦の力」を次々と解明
日清製粉が小麦の研究に取り組み始めた当時、「小麦」に含まれる栄養成分については不明な部分が多く、小麦粉の製粉に使う胚乳以外の部分は取り除かれていました。ところが研究が進むにつれ、取り除いた表皮や胚芽にも、脂質・ミネラル・タンパク質・ビタミン・食物繊維など多くの栄養素が含まれていることが明らかとなります。
それが日本人の栄養不足解消に役立つと考え、「リブロン小麦胚芽」を発売。その後も小麦研究は続き、食後の血糖値上昇を抑える0.19小麦アルブミン、免疫賦活の効果が期待できるアラビノキシランなどの有効成分を開発。小麦グルテン加水分解物(小麦ペプチド)には筋損傷抑制効果、血圧調節などの働きがあることを解明し、小麦ポリフェノールには動物に摂取させたときに肥満抑制効果があることを発見しました。小麦研究のパイオニアとして、小麦に秘められたパワーを次々と明らかにしてきたのです。
現代の生活習慣病に役立つ
関与成分、0.19小麦アルブミン
そうした研究成果の一つである0.19小麦アルブミンは、「生活習慣病」が社会問題となっている現代において注目すべき成分。以前より小麦アルブミン(たんぱく質の一種)には食後血糖値の上昇を抑える物質があることは知られていました。ただ、その物質を特定することが困難だったため、社外の研究機関とも協力し、やがて0.19小麦アルブミンという成分を特定、量産化することに成功しました。
食事と一緒に摂ることで糖質の吸収をおだやかにする0.19小麦アルブミン。その有効性と安全性を証明し、それを含んだ商品「グルコデザイン」は特定保健用食品として許可を受け、多くの方にご利用いただいています。
日清製粉グループの一員として
小麦の可能性を追求し続ける
これまで小麦に含まれる栄養成分の機能性をいくつも解明してきましたが、この小さな粒にはまだまだ秘めた力を感じさせられます。過去の研究で培った知識と技術を生かし、これからも人々の健康に役立つ小麦の可能性を追求し続けます。