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遊び心のある粋な暮らしを。季節や暮らしのモノ・コトをもっと楽しむための知恵・知識、アイデアを提案するエッセイです。
気温がぐんぐん上昇する季節、
「華氏32度」すなわち「摂氏0度」―
「氷点」の趣を食卓にも取り込んでみませんか?
夏は涼しく冬暖かに―。
つまり涼しさを演出して、いかに快適な時間・空間を提供するか。「利休七則」のこの一節は、現代でもよく知られるところです。
千利休のその哲学にならい、物理的な〝冷たさ〟を求めるだけでなく〝涼感の演出〟を大切に。さらに暑さが厳しい現代の日本で〝涼〟を感じさせるために、〝涼〟よりつめたい〝冷〟を…。
そこで考えついたメニューが、氷を思わせる涼やかなガラス器に盛りつけていただく「彩り野菜のピクルス」です。
ひと晩置いたピクルスはシャキッとした野菜の食感が生きていて、サラダ感覚で食べられます。
さらにもうひと晩漬け置くと味がよく染み、また違ったおいしさが楽しめます。
ピクルス液もたっぷり張ると、みずみずしさを演出できます。
サッパリとした酸味、キリッと引き締まるスパイスの風味、そしてそれぞれの野菜が持つ自然な味わい…。味覚からも涼風を運んでくれるピクルスの完成です!
ピクルスのアレンジでポピュラーなのは、タルタルソースへの転用。
野菜を小さく切って、マヨネーズや粗めのみじん切りにしたゆで卵とまぜれば出来上がりです。
エビ、魚、チキンなど、フライとの相性は抜群。さらに、いろんな食材にトッピングしてこんがり焼き上げるお料理にも使ってみてください。香ばしさが加わって、格別のおいしさです。
今号の誌面では、おうちで楽しむ「バニラアイス」についてもご紹介しました。
バニラアイスの魅力はシンプルな味わい。
さらにフルーツやチョコ、抹茶、リキュール…と、お好みのテーストを加えてアレンジしやすいこと。
写真は、焼酎にパイナップルを漬け込んだ「パイン酒」をかけたバニラアイス。
アイスに添えた琥珀色の餡は、漬け込んだパイナップルを煮詰めて作った「パイン餡」です。
お酒をかけると、アイスがとろ~りと溶けて混ざり合い、とっても大人な味わいになりました。
《錫の酒器》
《接触冷感素材》
むかし、北国の豪雪地帯では
出羽の霊峰・鳥海山北部の自然休養林には、あがりこ樹型のブナの林が広がっています。その中の最大級の樹が、「あがりこ大王」。高さ約25m、幹周り7.62m、推定樹齢300年のブナの古木です。