遊び心を奏でるアイデア集暮らしっく

暮らし(kurashi)+シック(chic)

遊び心のある粋な暮らしを。季節や暮らしのモノ・コトをもっと楽しむための知恵・知識、アイデアを提案するエッセイです。

●ブルーのかわいいリネンの花「フラックス」本誌リブロン7号15頁「麻」で紹介しています。

2020年7月のテーマ

文・月・讚・歌 (ふみづきさんか)

「文月」は7月の和風月名。
列島各地で梅雨が明け、灼けつく夏へと踏み込んでいく「文月」を
健やかに、心晴れやかに過ごすための工夫を紹介します。

鰻、梅干し。「う」のつく食材でおいしく暑気払いを。

昔から、夏の土用の(うし)の日は、「“う”の付くもの」を食べる慣わしがあります。
その代表格が「鰻」。ビタミンB1やB2が豊富で、EPA、DHA、コエンザイムQ10も摂れる鰻を主役に、「土用の鰻」の由来など食の歴史を訪ねます。

さらに、クエン酸豊富な「梅干し」―夏の健康維持にうれしい、二つの「う」のつく食べ物をチョイスして、“いつも”とはちょっと違うおいしさが楽しめるアレンジレシピを考えました。

ちなみに「鰻と梅干し」は食べ合わせが悪いといわれていますが、今のところその説に科学的根拠はないようです。
でも、おいしい鰻に、さわやかな梅というと「ついつい食が進んで食べすぎに…」となりそうな組み合わせ。そうならないよう気をつけてくださいね。


「鰻ご飯」をガラス器に盛る。

「夏だから、涼しげなガラスの器でいただく鰻料理にしましょう」
今回は、そんなところからメニューを考え始めました。
そしてバラ寿司風の「鰻ご飯」で行こうということになり、さっそく試作に取り掛かりました。

鰻の身はキレイな部分をトッピング用に残し、端っぽの方を刻んで、たれ(かば焼きに付いているものを活用)と一緒にご飯にまぜます。これを器にこんもり盛りつけ、錦糸玉子、ミョウガ、大葉をトッピングして、彩りと季節の風味をプラス。最後に鰻を盛れば出来上がりです。

ひつまぶしのように、カツオと昆布のだしをかけてもなかなか美味。暑い季節なので、だしもアツアツではなく、ほんのり温かい程度がおススメです。


「梅にマスカルポーネ」が新しい!

さわやかな酸味で、さまざまな料理に使える梅干しですが、ここは梅の“フルーツ感”を生かしてデザートメニューに挑戦してみました。

まず梅干しを水に漬けて三日ほど冷蔵庫に入れて塩・酸味を抜きます。そのあと、はちみつにほんの少しラム酒を加えたシロップに漬けて、再び冷蔵庫へ。一晩置くと、甘くてちょっと大人の味の“ラム梅”ができました。
そこにマスカルポーネと生クリームを2:1ぐらいの割合でまぜ、こちらにもはちみつ、ラム酒をプラス。
梅にからめると、新しいおいしさと出会えます。

ラム梅は、アイスクリームやヨーグルトにも合いますよ!お酒が苦手な方は、ラム酒なしの「はちみつ梅」でお楽しみください。


つるん!と涼味。「梅しそワンタン」

今回、梅のマスカルポーネ添えと「どちらを取り上げる?」と、最後まで競ったメニュー「梅しそワンタン」もご紹介しておきましょう。

まずワンタンの皮の上に、1.5㎝角程度に切った大葉を置きます。その上に梅肉と鯛など白身魚(お刺身1切の3分の1程度の大きさ)を載せて、皮の端をしっかり留めて茹でます。皮に透明感が出てきたら、なべから揚げて氷水に浮かべ、食卓へ。

お醬油をつけて(お好みで七味唐辛子も加えて)どうぞ。


暮らしっく そのほかのテーマ

《便箋・一筆箋》

短くてもいい、手紙を書こう。

《麻の衣類》

夏を快適にするリネンという素材。

表紙の樹

別宮の大カツラ
(兵庫県養父市)

樹高約27m、株の周囲は約14m。

兵庫県北西部、鉢伏山の中腹に立つ「別宮の大カツラ」は、約1200年前、当地に立ち寄った弘法大師空海が「水の神木」であると告げたと伝えられています。

カツラの樹は根元から盛んに「ひこばえ(孫生え)」を出して成長させ、堂々とした樹形を成します。たとえ古い幹が折れても動じない…。そうした“強さ”もカツラの特徴です。

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